カウンセリングの考え方(私の場合)
(私の場合)という少しややこしい書き方をしているのには理由があります。
そもそも、「カウンセリング」という言葉は非常に広く使われていて、
美容カウンセリングなど、心理的なものを扱わない場合も「カウンセリング」という表現が使われます。
臨床心理士や公認心理師の間では「カウンセリングはこういうものだ」という共通認識があるかというと、
これもまた人によって違います。カウンセラーの数だけ「カウンセリング論」のようなものがあります。
ここにはいろいろ事情があるのですが、一言に「カウンセリング」と言っても、その技法は様々ですので、
その背景にある哲学もまた違ってくるのです。
カウンセリングを受ける人にとっても「カウンセリングってこういうものだろう」というイメージがあります。
漠然としたイメージを持っている人もいれば、はっきりとしたイメージを持っている人もいます。
そしてもちろん、そのイメージは人によって異なります。
こういった事情があるので、多くの場合は、この「すり合わせ」をします。
つまり、カウンセリングへの「期待」と「実際に何ができるか」をすり合わせるのです。
ここで、期待と実際のギャップが大きすぎると、もしかしたらガッカリするようなこともあるかもしれません。
私個人としては、そこから更に丁寧にすり合わせることに意味があるとは思います。
しかし、
「このカウンセラーがこういう考え方の人だと知っていたら、
そもそもこの人のカウンセリングを受けようと思わなかったのに!」
と思う方がいる可能性は否定できません。
ですから、具体的なことはカウンセリング内ですり合わせることを前提にしつつ、
あらかじめ、私がどのようなスタンスで、どのような考え方を大切にし、どういうアプローチをするのかをざっくりと
お知らせしておくことで、ミスマッチを少しでも防ぐことができればと考えています。
カウンセリングの技法
カウンセリングには様々な技法があります。
「認知行動療法」とか、「精神分析的心理療法」とか、
細かく分けると何百種類もの技法が存在するようです(とても全部は把握しきれません)。
では私の場合はどうかというと、
特定の技法に固執せず、状況に応じて使い分けるようにしています。
そもそも、いろいろな技法に共通する大事な要素を重視するという立場です。
どのような症状をターゲットにするのかによっても違いますが、
実際、特定の技法の効果よりも、
各技法に共通する要因の方がカウンセリングに大きく影響しているというエビデンスがあります。
(しかしエビデンスがあるからといってそれは「答え」ではなく、
やはり技法ごとの違いは大きいという発想も十分あり得ます。ややこしい話ですが。)
共通する大事な要素って何?というのが次の疑問ですが、私の場合は次の3点を重視しています。
1 何が起きているのか(現在地)
2 どうなりたいのか(目標)
3 そのためにどうすれば良いのか(方法)
これを一緒に検討します。
「一緒に」というのがポイントでして、一方的なものではありません。
つまり、カウンセラーが何か答えのようなものを知っていて、
あるいは話を聞けば全てをたちまち理解して
素晴らしい解決策を教える、というものではありません。
重視するのは「一緒に」ということです。
具体的に言うと、
「あなた自身の専門家」である「あなた」と、
「心の専門家」である「私」が協力して、同じ課題に取り組むようなやり方です。
比喩を使うなら、観光地のガイドのようなものが近いかもしれません。
私はその観光地について詳しいです。
しかし、観光客がどのような場所をどのように廻れば満足できるかは、その観光客がどのような体験をしたいのか、
これまでどのような場所に行ったことがあるのか、どのような好みをしているのか、体力はどのぐらいあるのか、
人によって様々だと思います。
ですので、あなたの希望などもお聞きした上で、
こちらが良さそうだと思う方法を提案し、再度すり合わせるといったような、
オーダーメイドなカウンセリングを提供したいと考えています。